Date
水曜日, 10月 12th, 2011
Ekko 「Any given sunday / I know I am human」11月16日リリース
ポストクラシカルとダブとエレクトロニカの融合。 あまりに過小評価されているEkkoの日本デビュー作。
今後ポストクラシカルの代表格となるであろう存在!!
Listen
Ekko Any given sunday / I know I am human – preview by kilk
Any given sunday / I know I am human
artist: Ekko
title: Any given sunday / I know I am human
label: kilk records
catalog no.: KLK-2011
release date: 2011年11月16日発売
price: 税込価格2,200円(税抜2,095円)
【CD-1】 Any given sunday
1. Hanoi prelude 1:49 | |
2. Any given sunday 3:56 ☆ | |
3. Human dub 4:59 | |
4. Let’s have some tranquility 4:49 | |
5. Ocean girls 4:02 ☆ | |
6. Tremolo 3:17 | |
7. Receptors 4:11 | |
8. H.H. 6:22 | |
9. Leaves of grass 4:23 | |
10. Slow wish 3:52 |
【CD-2】 I know I am human
1. Rehearsal 3:57 ☆ | |
2. Receptors feat. Solveig Sandnes ☆ | |
3. Ekkotronik 2:40 | |
4. Slowmoe 3:27 | |
5. Wiretap 2.31 | |
6. Metropolis 3:23 | |
7. Spacehelmet 3:32 | |
8. IknowIamhuman 3:14 | |
9. V.i.b.s 4:00 | |
10. Remember 3:27 | |
11. Rehearsed 2:27 | |
12. Spirits 3:42 | |
13. Illumination 4:12 |
Bonus Tracks
14. Wondering 3:46 | |
15. Metropolis studio version | |
16. Rehearsal studio version |
Ekko
デンマーク、コペンハーゲン在住のEkko(エッコ)ことFrithjof Toksvig(フリットヨフ・トクスヴィグ)によるソロプロジェクト。
本作はEkkoの最新作「Any Given Sunday」と、2007年発表の余りに過小評価の大名盤「I Know I Am Human」を二枚組に収めた作品となっている。
ここ日本ではほとんど知られていない彼だが、凡そ25年、デンマークの音楽シーンを牽引してきた存在なのである。
デンマークの錚々たる面子の音楽制作にギタリストやプロデューサーなどで参加している他、映画やコマーシャル、コメディ番組などのサウンドトラックなども手掛け、多忙に仕事を成し遂げている。
明確な旋律美を体感させながら深みに嵌める奥行きあるそのサウンドは、有象無象に紛れない輝きがある。それは“尖鋭的”とはまた違う、成熟した音楽の魅力が感じられないだろうか。それが尖鋭的であると感じさせないのは、長年キャリアを積み重ねたフリットヨフの奏でる音楽に、信じられる安定感があるからだ。作品を通して流れる優雅なストリングスやエレクトロニクスも何処となく冷気を帯びて、ひんやりとした肌触りなのは北欧ならでは。ギターも積極的に組み込まれ、曲によってはヒップホップやダイナミックなビッグ・ビートなどのサウンドを使用したトラックもあり、SF映画のサントラのような趣の曲もある。それは巨匠クレイグ・アームストロングのようでもある。そういった曲中でも教会音楽などを取り入れ、独自のシンフォニックなアレンジを輝かせている点も素晴らしい。ループする美しいフレーズはミニマル音楽としても機能し、忙しなくスケジュールを告げる時間すらも忘れさせてしまう程にクールダウンさせられる。
EKKOの音楽は良い意味でクラシカル、原点を忘れない。だからこそ単なるBGMとしてだけではない感動が生まれるのだ。当然BGMにして戴いても何の問題はないのだが、もし時間が許すなら、この音楽だけにじっくりと耳を傾けて戴く時間を設けて戴き(アルバムだけでなく曲単位でもいいから)、存分に楽しんで欲しいと願うばかりである。
Profile
デンマーク、コペンハーゲン在住の作曲家、Frithjof Toksvigによるソロプロジェクト。これまで映画やコマーシャル、コメディ番組などのサウンドトラックを手がけてきている。敬愛する音楽としてヤン・ヨハンソン、ショパン、エリック・サティ、ホープ・サンドヴァル、レイ・ラモンターニュなどを挙げている。2007年、デビュー作である”I know I am Human”がリリース。涙腺に触れるような旋律に、クラシカル、ダブ、エレクトロニカ、フィールドレコーディングなど、様々な手法を融合させ作られている傑作となっている。